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フジコ ヘミングといえばラカンパネラですが、
年齢不詳の謎のピアニストです、60歳デビューという遅咲きのピアニストです、
難聴のピアニストとしては盲目の辻氏と非対称ですが、
どちらもすばらしいアーティストです、
でも彼女は聴こえ無い耳で弾くピアノは最悪だとは言っていました、
やはり少しでも音が聴こえた方が良いのですね
とても印象的だった彼女の言葉に彼女ほどの達人でも
ラカンパネラは人にいきなり弾けといわれても弾けない曲で
サーカスの曲芸のようなもので準備運動をしないとダメなのだそうです、
あとステージでは音楽を楽しむより集中して演奏することに専念して
ステージを完結させる事が一番大事だとおっしゃっていました、
プロですので当たり前なのかもしれませんが、
フジコヘミングレベルでもステージは恐いそうです、
自室で猫と一緒に弾くピアノとは違うようで緊張するのでしょうね、
あまり耳にしないフジコヘミングのピアノですが、
ショパンは彼女が半年暮らすフランスの香りが漂う
自然なヨーロッパの哀愁を感じさせてくれます、
そしてセゴビアのように20世紀のロマンチックで自由な音楽を聴かせてくれます、
アンティークが大好きで、「私の演奏はアンティークな音楽なの」と言っていました、
それは二つと無いアールヌーボーの希少価値にも通じる
彼女の音楽なのかもしれません
意外なことに彼女はクラシックギターが好きて自分でも弾くそうです
ピアノみたいに大げさなスチエーションが必要ないので抱えてポロンとやるのが楽しいのだそうです、
でもやっぱりギタリストの演奏を聴くほうが好きのようです