
6年前に脳梗塞で右半身付随、言語障害に見舞われました
全く右半身は動かず歩くことも出来ませんでした
言語障害はろれつが回らなくて声も出せない状態でした
すぐに治療が始まって約1ヵ月の入院でした
やっと退院してから自宅でのリハビリが始まりました
先ずは歩くことからです、食事治療も始めて半年ほど経った頃
恐る恐るギターを弾いてみました
左手が痛くてすぐ止めましたが、差ほど違和感は感じませんでした
問題の右手ですが、アポヤンド、アルペジオの簡単な練習から始めました
病気の以前に練習していたアルハンブラの想い出を弾きたくて
トレモロを試しましたが無理でした
それでも毎日少しずつ練習を重ねて1年が過ぎました
もうその頃には体調もよくなり普通の生活に戻れました
一人で外出もできました、いまでも毎日散歩は欠かしませんが
当時退院してから一人で散歩出来たとき涙が溢れました
そして1年2年と月日が経った頃不思議なことに気がつきました
ギターの音色がとてもきれいになったのです
右手のフォームが変わったことや無駄な力が抜けたこともあるかもしれません
そこで今まで弾きたかったアラビア風奇想曲の練習を始めました
どうしても弾きたかったので毎日毎日練習を続けました
そして3年の月日が流れました、いまでも上手ではありませんが
脳梗塞だった老人が弾いているのですから上出来です
脳梗塞の完治は10%だと聞いています
その10%にあやかれたのはギターのせいだと思います
毎日のリハビリのために行った練習が結果として治療に繋がりました
もしコレを読んだ方がリハビリを望んでいたら楽器の練習をおすすめします
ギター以外でも同じ効果があるかも知れません
自分の実体験では音を聴くこと指を動かすこと楽譜を覚えることが脳を活性化するのだと感じます
今後も休まずギターの練習は続けたいと思っています