歴史的名演。
またまたヴェルディ「レクイエム」の名演が投稿されました。
これは私自身学生時代にFMで聴いた記憶が強烈に残っているものの、
音源は無くもう聴くことはできないと諦めていた1975年8月24日のザルツブルク・ライブです。
指揮はカラヤン、ウィーン・フィルにウィーン楽友協会合唱団。
ソリストはフレーニ、コッソット、ドミンゴ、ギャウロフ。ステレオ実況放送音源です。
この年のザルツブルク音楽祭はこの演奏と最終日に演奏された
バーンスタインのマーラー「千人の交響曲」が白眉でしたが、
バーンスタインの方はDGによりCD化されたのに対して、
この演奏は一度も市場に出たことはありませんでした。
日本ではその年の大晦日にこの二大大曲が続けてFM放送された記憶があります。
メゾは当初バルツァが歌うはずでしたが、
何らかの事情で急遽コッソットが代役、ただ一人暗譜で歌いきったと聞いたことがあります。
それにしても最盛期の4人の豪華な協演を聴けるだけでも素晴らしいのに
、ここでのカラヤンはいつも以上にテンションが高く、合唱への煽り方が尋常ではない。
録音はかなり近接音が強く、時に金属的に聴こえる部分もありますが、
その分混濁しがちな合唱もソロもクリアに捉えられており、
その迫力は途轍もないものがあります。
この演奏の記憶がある人には感涙もののベスト・オブ・ベスト、まさに歴史的名演です。
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Verdi – Messa Da Requiem Freni Cossotto Domingo Ghiaurov Dir.: Karajan Salzburg 24-8-1975