合唱の名演。
最近知った団体でオーストラリアの「カンティレイション」という合唱団が素晴らしいので紹介します。
2000年6月録音のフォーレ「レクイエム」。
指揮者のアントニー・ウォーカーがオーケストラ・オーストラリスと同時に2001年に発足させた合唱団ということですが、
そうするとこの録音はそれ以前に試験的に録られたということになるのでしょうか。
CD発売は2003年だったようです。何が素晴らしいか、それは高度な統一感、と言えば良いでしょうか。
音の純度の高さ、ソリストと合唱の音色のマッチ、オーケストラと合唱のピッチ。
そしてそれを纏めるウォーカーの音楽性の高さへの全幅の信頼。
「ピエ・イエズ」を歌うのは今オーストラリアで大人気のバロック歌唱のスペシャリスト、
サラ・マクリヴァー。正直、あまりの美しさに驚愕した。
バロック唱法といっても、カークビーよりデセイのそれに近い柔らかさと透明感、歌い口がまた暖かい。
これは本当に素晴らしい一章。
バリトンを歌うテディ・タフ・ローズはニュー・ジーランドを代表するバリトンですが、
ここでの伸びやかなピッチの確かな歌唱は見事です。
小編成、オルガン重視のネクトゥー/ドラージュ版。
(第3曲サンクトゥスのみ再生できないようです。すみません)
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