歴史遺産的映像。
段々年も深まり、年末に向けていろいろなイベントがますます盛況になってきた。
その中で大晦日に恒例となっている「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会」というものがあり、
今年も東京文化会館で小林研一郎氏が敢行することになっています。
もともと故・岩城宏之さんが提唱して2003年に始めたイベントですが、2005年の岩城さんの逝去後は小林さんがその遺志を継承して続いているもの。
その歴史の中で一度だけ、岩城さん、小林さん以外の指揮者が登場したことがあります。
それが2010年のロリン・マゼール。
当時すでに80歳を過ぎていたマゼールの登場に驚愕すると同時に、約10時間の長丁場に肉体的負担を不安視する声もありました。
しかし、そんな心配も何のその、全9曲を完全暗譜で振り切ってなお矍鑠として大変な感銘を与えたものでした。
その模様はDVDに残されましたが、現在は入手困難なようです。
オーケストラはN響を中心に組まれた「岩城メモリアル・オーケストラ」。
体力的なことからか参加メンバーがほとんど男性なのは近年却って珍しいですね。
「第九」で素晴らしい合唱を聴かせるのは晋友会合唱団でした。
その全映像、視聴する方も体力が要ります。
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