合唱の名演。
ロッシーニが晩年(1863年)に作曲した「小荘厳ミサ曲」。
「小」となっているけれど全体で80分を超えるベートーヴェン以上の大作「荘厳ミサ」。
これはロッシーニ自身が
「神に捧げるには取るに足らない小さな作品ですが」と楽譜に書き込み、
「慈悲を持って私を天国に導いてください」との思いを込めたことから
「小」と名付けられています。
オリジナル編成はそれこそ小さなもので、
2台のピアノと1台のハルモニウム(リード・オルガンの原型)、
12人の歌手による合唱(ソロも含む)というもの。
現在では1866年にロッシーニ自ら編曲した管弦楽版と
大合唱による演奏が主力になっていると思いますが、
オリジナル編成による演奏はとても味があります。
1977年録音、ハンガリー生まれで大戦後イギリスで活躍した
合唱指揮者ヘルタイ・ラースローの演奏。
ソロは当時の代表的歌手を別に起用しているので、
これだけはオリジナルとは異なっていますが。
透明感のある素晴らしい名演です。
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Gioacchino Rossini (1792-1868) Petite messe solennelle, for soloists, 2 pianos, harmonium & choir…