歴史的名演。
1989年のエリック・ハイドシェックによる
伝説的な宇和島ライブからベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第13番“月光”」。
この有名な“復活”ライブについてはここで詳しく説明する気はありませんが、
この時演奏された「テンペスト」を始めとする
全ての演奏に驚嘆したことを記しておきます。
その後「良いよ、凄いよ」と周囲の音楽仲間を引き連れ
ハイドシェックのコンサートに通い、
多くのハイドシェック・シンパを作ってしまったことを思い出します。
個性的といえば確かに個性的で、
この「月光」も第1楽章のテーマのルバートからして「?」となりますが、
聴き続けると麻薬(やったことありませんが)のようにそのフレーズ感の虜になってしまいました
私の場合。
夢見るような第2楽章から突入する終楽章も細かいパッセージは敢えて粒だたせず、
押し寄せる波のような音のかたまりとなってうねりながら迫ってきます。
実にユニーク、且つ大胆。伝統的・模範的な演奏を求める人には受け入れられず、
しかし嵌る人には唯一無二のピアニスト。
それがハイドシェック。
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ベートーヴェン 月光 ソナタ第14番嬰ハ短調OP27-2 幻想的な映像もお楽しみ下さいね。 参考 http://www.ericheidsieck-jp.net/jp/