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伊丹十三と言えば映画監督で有名ですが
デビューは遅く51歳の時に『お葬式』で映画監督としてデビューしました
クラシックギターの愛好家としてもしられていました
伊丹十三記念館より
彼は音楽コンプレックスがあったようで楽器は21歳から始めたそうです
わたくしは声を大にしていおう。楽器というものは愉しいものである、と。
そうして楽器というものは三、四歳の頃から習い始めなければならない、
というのは最も悪質なデマである、と。
職業的演奏家を志すのならいざ知らず、
自分で愉しむ程度のことなら何歳になってからでも遅くはないのだ。(中略)
深く楽器を愛する心と、そうして根気を持った人なら何の躊躇(ためら)うことがあろうか。
思うに楽器とはその人の終生の友である。
決して裏切ることのない友である。わたくしは心の底からそのように感じるのであります。
「最終楽章」『ヨーロッパ退屈日記』(1965年)伊丹十三
彼のエッセイですが、まさにその通りだと思います、
彼は惜しくも短い人生にピリオドを自分で 打ってしまいましたが
彼の作品は生き続け今後も評価を受けることになると思います
映画は100年後に分かればよい作品を作ればよいそうです
伊丹十三の作品の100年後は生きていないのでわかりませんが
彼の哲学いつも音楽にも存在し続けています