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ゲーテの詩集に 神性 があります、
汝気高くあれ同情深く善良なれのくだりで始まる誌ですが、
座右命名としていつも手本にしています、
気高くというのは気品高くも含めて下品にならないことを、戒めています、
音楽でもどんなポピュラーな曲でも品があればそれは芸術です、
逆に下品な音楽はクラシックでもいただけません、
私は音楽会でプロのミュージシャンが下品な演奏をするのを見たことがあります、
彼らの演奏はただの曲芸(本物の曲芸ではありません)にしか見えませんでした
割れんばかりの大音響で雑音にも等しい音色で聴衆を愚弄する演奏には耳を覆いました、
席を同じくする隣の隣人に気分でも悪いのですか?と問われましたので、
いやこの音楽があまりに酷いのでこうしているのですと答えました、
超絶技巧やスポーティな演奏はそれはそれで楽しいものですが、
ややもすると醜いありさまとなることを、演奏家は知るべきです、
やはり根底に必要なものは気品だと思います
早いパッセージを美しい音で弾くハイフェッツなどの演奏は素晴らしいの一言につきます、
技巧的なフレーズこそ演奏者は美しい音色を求めなくてはならないのだと思います