ウラディミール・ホロヴィッツ

彼の生演奏は残念ながらありませんが、LPレコードを擦り切れるまで聴きました、一番好きなピアニストです、ピアニストの中で一番音色が気に入っています、カザルス、セゴビアと同じように自分自身の音を奏でる音楽家として共通点があります、ピアノは鍵盤を叩けば誰でも同じ音が出るように思われますが、全然違います、全身全霊で弾く楽器ですので体力もいります体重も必要ですホロヴィッツは大柄な体格ですので、体力もあったのでしょう、いつも思うのですが楽器は違ってもスケールの弾き方に特徴があって、早い音階演奏はそれぞれの演奏者の個性を表します、ゾクゾクするホロヴィッツのスケール演奏はいつも素晴らしく、深いタッチとキレの良い音の粒が特徴です、そして何よりも音色が美しいあの堅牢なスタインウェイピアノから、なんてしとやかな音をかもし出すのか、そして雷鳴の轟くようなダイナミズムは魔法のような演奏です、どんなに美しい指のフォームで弾くのだろうと観察すると、それは誰にも似ても似つかない独特のフォームだったそうです、もう演奏フォームとか姿勢とを超越した異次元の世界だったのですね。

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クラシックギター
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