クラシックギター名曲のアラビア風奇想曲

タレガのアラビア風奇想曲はアルハンブラの想い出と同じく演奏会でもよく弾かれる曲だ、タレガの葬儀の時はこの曲が流れていたそうだ、そのくらいタレガにとってはゆかりの深い曲になっている、クラシックギターのあらゆる美しい音色のポジションを使った叙情的な曲で演奏家によってすべて解釈が違って聞こえるのが面白い、この曲くらいギターでしか演奏できない曲も珍しい、他の楽器での名演は過去に記憶がない、タレガの小曲はよくピアニストから羨ましがられる時があるラグリマやアデリータなどピアノでは表現の難しい曲が多いからだ。タレガは交響曲や協奏曲は書かなかったがそのかわり、クラシックギターならではの名曲を残してくれた、ギタリストとしての恩人でもある、バイリオスやビラロボスも名曲が多いがタレガの曲は彼が演奏家でもあったことから、弾きやすく効果的な装飾音を散りばめた作品で演奏者にとっても心地よい曲が多い。アラビア風奇想曲は私も練習中の曲だが、アルハンブラの想い出と同様3年ぐらい練習しないと情緒的な演奏はできないと覚悟している、この曲が弾けるようになったらタレガの夕べを開きたいと思っている。

クラシックギター
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