展覧会の絵

Isao Hayakawa
4月19日 17:48 ·
歴史遺産的映像~手塚治虫の「展覧会の絵」。
1966年、多忙なアニメ制作の合間に短期間・少人数で実験的に制作された伝説的映像作品。
予てディズニーの「ファンタジア」のようなクラシック音楽とのコラボ作品を作りたいと思っていた
手塚治虫が大好きなムソルグスキー「展覧会の絵」に付けた10編のアニメ作品です。
副題は「現代の英雄たち」
。戦後20年、高度経済成長の中で生まれた「英雄たち」を風刺し、印象的に描いた意欲作と言えるでしょう。
当初ラヴェル編のオーケストラ版で録音する予定でしたが、
著作権の関係で使用には膨大な支払いが発生するということを完成間近に知り、
急遽旧知の作曲家・冨田勲氏に新たな編曲を依頼、
1週間で仕上げられたのがここで聴ける管弦楽版。
冨田氏は当時はまだシンセサイザーは扱っておらず、
大編成のオーケストラに合唱まで組み込んだ全曲版を短期間でスコアに起こし、
出来上がっていた映像に合わせて演奏させると言うのは至難の業だったことでしょう。
秋山和慶(当時25歳)指揮東京交響楽団他の健闘も偲ばれます。
後に冨田氏はこの作品をシンセサイザー編曲で世に問うわけですが、
その基本となったのがこの時のサウンドであったことは間違いありません。
なお、各曲のインデックスはコメント欄に付記してあります。
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手塚治虫&富田勲 「展覧会の絵」(1966)

(818) Osamu Tezuka AW07 – 1966 – Pictures at an Exhibition – YouTube

クラシックギター
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