運命の楽器

今でも使用している楽器は1973年製の西ドイツ オスカーテーラーです、

この楽器を知っている方は少ないと思います、私も当時わからいまま先生の言う通り購入しました、

渋谷のギタルラ社で1年に10本ほど輸入されていました、

最初の1年の10本には良いものがなかったので次の年まで待つことにしました、

この楽器はハウザータイプの廉価版なのですが個体にムラがあって選択するのが難しい楽器でした、

北島先生のお計らいでそれでも2年目には入手することができました、

不思議な楽器で当時まだ初心者の私には価値が良くわからない楽器だったのです、

そして10年の月日が経ちました、

頑固なドイツ松もそのころには良く鳴り始めすばらしいドイツ独特の音が出始めました、

セゴビアがハウザーをこよなく愛したことは有名ですが、

私の場合ハウザーではありませんがドイツの楽器というのは和音がきれいで澄んでいます、

そして音の遠達性と言って遠くまでよく響く音なのです、

一度、河野 賢さんにメンテナンスをしていただいたこともありました、

この楽器はネックが太くて弦の張りが強いのでそうとう体力がいります、

歳をとってきた私には少々負担なので弦を柔らかいオーガスチンの黒を使用しています、

ドイツ楽器とオーガスチンの組み合わせは不自然な感じですがいろいろ試して今に至っています

クラシックギター製作者、

河野ギターのことが出たのでこの楽器も10年ほど使っていました

超初心者のころ先生に良い楽器を買いなさいそれが上達のきっかけになるのです

からと言われて思い切って買ったのが河野ギターでした

この楽器は今は手元にありませんが弾きやすくてとても気に入っていました、

同じ楽器を弾く渡辺範彦さんの演奏もよく聴きました、

デリケートな楽器で少しでも爪のコンデションが悪いと雑音が大きくなるので爪の手入れは大変でした

爪のことはまた機会がありましたら書きます、

ということで河野ギターは10年ほど使いました、

楽器の選び方はよきアドバイザの助言を参考に選ぶのが良いと思います

10年先の音までは素人にはわかりませんから。

河野ギター 河野賢 氏

 

 

クラシックギター
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